週刊マンガ日本史11~20 [MY図書館]
朝日ジュニアシリーズ「週刊マンガ日本史」は2009年から刊行された物です。
「50人の人物で読む まったく新しい日本史!!」
10冊ずつのまとめ買いをしていますので、10冊ずつ紹介します。
11 源頼朝 鎌倉幕府の成立
週刊マンガ日本史11号 (源頼朝) 鎌倉幕府の成立 (2010/1/3・10号)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010
- メディア: 雑誌
=流人の身から平氏追討へ!!=
漫画家は清瀬のどかさん。
義経が無邪気で、兄をとにかく慕うワンちゃんのような存在に描かれています。頼朝は義経を奥州平泉まで追いつめ自害に追い込むのですが、それを仕方の無かったことと考え、悲しみ苦しんでいると描かれています。
頼朝の方は政略結婚的な意味合いがあったかも知れませんが、政子の方は超恋愛結婚だったんですね。
ところで、マンガの中の登場人物の着物や鎧の柄がリアルですごいのですが。CGなんでしょうか。
12 北条時宗 蒙古襲来
漫画家は桂遊生丸さん
日本軍は上陸してきた元軍相手に「やあやあ、我こそはー」と名乗りを上げて出て行ったので元の兵士に袋だたきにあったという、笑えそうで笑えないエピソードもあった。
元のフビライは、チンギス・ハーンの子孫。そういえばチンギス・ハーンは逃げ延びた義経だという伝説がありますが…そうなると、元の襲来は里帰りもしくは復讐ということになるのかな??
13 足利尊氏 鎌倉幕府の終焉
=倒幕、そして乱世へ!!=
漫画家は森ゆきなつさん。
もとは源氏の流れをくむ足利家の棟梁。幕府の命令で倒幕兵の制圧に向かうが、途中で倒幕軍に寝返る。
足利は源氏で、北条は平氏の血筋なのだそうです。まだ続いているの、源平。
尊氏は後醍醐天皇を廃し、他の天皇を擁する。後醍醐天皇は吉野へ逃れ、そこで朝廷を開く。南北朝時代の始まりです。
マンガでは後醍醐天皇がものすごく恐ろしい存在に描かれています。
14 足利義満 金閣に秘めた願い
週刊マンガ日本史14号 足利義満-金閣に秘めた願い-
作者: 作成者
出版社/メーカー: 朝日新聞出版
発売日: 2010
メディア: 雑誌
漫画家はふくやまけいこさん。
表紙もきんきんきらきらです。これでもう、足利義満、金閣がインプットされてしまいました。
しかし、義満はきらきら趣味に走るだけでなく、実務の方も11歳で3代将軍となってから、ちゃんとやったようですね。尊氏の時から始まった南北朝時代は義満がひとつにしました。
マンガには能のイケメン世阿弥も出てきます。
「身内で殺し合うのは源氏武者の宿命」という言葉が出てきます。源氏の流れは続いています。義満以降もこれは続きます。
週刊マンガ日本史15号 (足利義政) 銀閣建立 (2010/2/7号)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010
- メディア: 雑誌
漫画家は眠民さん。
8代将軍、足利義政。風流を好む将軍と、金貸しに燃える鬼嫁日野富子。いやしかし、旦那さんがここまで頼りなかったら、嫁が鬼になるしかないでしょう。金策は嫁担当だそうだし。
応仁の乱とは何かというと、最初は跡取り問題から。その後は夫婦が対立したり東軍と西軍の構成メンバーが入れ替わったり、両軍トップの人間が亡くなったりしても11年続き、京の都は焼け野原に。(不毛な戦いだ…)
その後義政は道楽で銀閣を建てるが、政治と金策はまた富子の仕事になるのであった…。なんだか結局いい夫婦だったのでは??
この応仁の乱から室町幕府の力が弱まり、戦国大名が台頭し戦乱の時代が始まるんですよね…
16 雪舟 山河こそ我が師なり
週刊マンガ日本史16号 雪舟-山河こそ我が師なり-
作者: 作成者
出版社/メーカー: 朝日新聞出版
発売日: 2010
メディア: 雑誌
=水墨画の天才、現る!!=
漫画家は藤原カムイさん。
足利義政の東山文化を代表する水墨画。水墨画といえば雪舟ですが、なんとこのマンガも水墨画風。うまい。藤原カムイさんすごすぎです。
雪舟はスパイだったという噂も?
17 ザビエル キリスト教伝来
作者: 作成者
出版社/メーカー: 朝日新聞出版
発売日: 2010
メディア: 雑誌
=聖人、神の導きにより日本を目指す=
漫画家は三好直人さん。
教科書でも有名なザビエルさん。
マラッカで出会ったヤジローという日本人をアンジェロと呼び間違えるところが面白い。
ザビエルは中国で亡くなったが、埋葬して3ヶ月後に掘り起こしても遺体は埋葬したときのままで、1年後も腐らなかったそう。この遺体は現在もインドのゴアにあるのだとか。中国で何か遺体を腐らせない秘術でも施されたのかな?それとも奇跡かな?
18 武田信玄 川中島の決戦
週刊マンガ日本史18号 武田信玄 川中島の決戦
作者: 作成者
出版社/メーカー: 朝日新聞
発売日: 2010
メディア: 雑誌
=「甲斐の虎」と「越後の龍」川中島で大激突!!=
漫画家は久織ちまきさん。
歴史上50人に信玄は選ばれましたが、謙信は選ばれませんでしたか…。
信玄はもちろん格好良く描かれていますが、ロン毛の謙信の方にマンガ家さんの愛がより込められているような気がするのは私の贔屓目でしょうか。
川中島で5回戦って決着が着かなかった2人。死に臨んだ信玄は息子に、自分の死後は謙信を頼るようにと遺言を残したとか。良いライバルは尊敬し合う間柄でもあったんでしょうね。
19 織田信長 天下布武の戦い
=この男、神か魔王か!?天下統一へのあくなき野望!!=
漫画家は山田貴敏さん。
初めて小学校で織田信長について習ったとき、クラスメイトに信長にはまる人が現れました。習字の時間にも半紙に「天下統一」と書いてました。あの信長の激しさが好きなのだとか。
戦いに明け暮れライバルを次々と倒していった信長は、あと一歩のところで明智光秀に裏切られて最期を迎え、天下統一はならなかったんですよね。
20 明智光秀 本能寺の変
週刊マンガ日本史20号 (明智光秀) 本能寺の変 (2010/3/14号)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010
- メディア: 雑誌
=「敵は本能寺にあり!!」=
漫画家は片山誠さん。
この方が50人の中に選ばれたとは。明智光秀は自分の中では織田信長のバイプレーヤーだと思っていたので。
非常に夫婦仲が良く、家族を愛し民を慈しむ武将。マンガからはとってもいい人だったイメージが。
信長を倒したものの全く周りから味方が居なくなって可哀想な明智光秀。本能寺の変から11日目に羽柴秀吉に敗れてしまう。
なんか日本史のオールスターそろい踏み、という感じですねえ。
思わず熱中して読んでしまいそうです。
by ナツパパ (2012-05-20 22:49)
そういえば数年前にザビエルさんの生まれた城を訪ねたことを思いました。お国ではハビエルさんと読むんですよね。貴族の生まれだということがなんだかイメージと合わない気がしたのを覚えてます。
by めぎ (2012-05-21 06:48)
◆ナツパパさんへ。
オールスターですよ♪有名どころばかりです。(選んで居るんだから当然ですけど)50人を選ぶのにもめたでしょうね。
by HIROMI (2012-05-21 21:48)
◆めぎさんへ。
ザビエルさんは由緒正しい生まれの方だったんですね。
ザビエルさんはお国でも有名な方なのでしょうか。
by HIROMI (2012-05-21 21:50)