小学校英語指導者資格って [仕事とか仕事とか]
最近、CMで耳にして気になっていたんですが、
小学校英語指導者
って一体、何者?
小学校英語指導者とは
J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)登録団体の養成講座を修了し、
英語力、小学生への指導経験、英語活動への理解など一定基準を満たし、
J-SHINEが行う審査にパスした資格を有するもののこと。…だそうだ。
小学校英語指導者資格の認定には50時間の指導経験が必要。
小学校英語指導者資格の認定、J-SHINEホームページへの登録は、
小学校での教師の仕事を保証するものではない。
小学校での教師の仕事を保証するものではない。
小学校英語指導者資格の有効期限は4年間。
その後4年ごとに申請すれば生涯有効。
その後4年ごとに申請すれば生涯有効。
CMを見ただけでは、英会話スクールで資格を取れば
小学校の英語の先生になれるように感じるが
そんなことはないんだと分かった。
小学校英語指導者についての説明の中ですごく気になったことが。
小学生への50時間の指導経験
「小学校」ではなく「小学生」への指導経験ということだ。
これは、団体の長から指導経験を積んだと認めてもらう必要があるらしい。
「小学生」ということは、この「団体」は小学校でなくてもいいということだ。
小学校以外では、どこが考えられるだろうか。
…学童?まさか、…塾?
小学校英語指導者の資格をもっていれば、
小学校の英語活動に携わる機会も増えるでしょう。
日本人英語指導者として各学校へ派遣されることとなります。
(小学校での正式な名称は「英語活動」ではなく「外国語活動」なのですが)
この授業は5,6年生に週に一回程度時間配当があります。
わたしの所の自治体では毎時間ではありませんが、(月に一回程度かな)
ALT=Assistant Language Teacherや
JTE=Japanese Teacher of Englishと
TT=Team Teachingを組んで授業をすることがあります。
TTを組むときに大変だなあと感じるのは、
打ち合わせの時間を持たねばならないと言うこと。
授業の内容を決め、進行するのは担任で、
必要に応じて英語で表現するのがALT、JTEです。
あくまで担任が主なのです。
そこのところをうまくやるために打ち合わせが必要なのですが、
打ち合わせの時間を十分取れません。
ですから、意思疎通が十分でないのに授業に入り、
うまく授業が進まないこともあります。
そういうことが続くと、担任も
「それなら、自分が一人でやったほうがいい~!」
となってしまうのです。
ネイティブな発音がほしいなら、今は視聴覚機器にいいのがあります。
英語ノート(文科省から出ている外国語活動の教科書もどき)に
しっかり準拠しているDVDも出ています。
これを電子黒板で使えば、発音はしてもらえるし、
歌は出てくるし、画面は動くし、至れり尽くせりです。
今後外国語活動がALT、JTEを増やす方向へ進むのか
それとも視聴覚機器を使用する方に進むのか興味深いところです。
でも。
一番いいのは、担任が英語指導者の資格を持つほど
英語に堪能になることですよね。
- 作者:
- 出版社/メーカー: 教育出版
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
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うちの学校は、ほぼ毎週ALTが来てくれます。
指導力については、さまざまでしょうが、一番大切なのは、
異文化で育った人とふれあうことかなと。
音声の為だけに、ALTがいるわけではないということ。
T1は、担任であるべきなんですよね。でも・・・なかなか(笑)
以上、英語担当の独り言でした。
by し〜さん (2010-10-01 21:42)
こんばんは
ご訪問いただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
by はくちゃん (2010-10-01 21:57)
小学校から英語・・・昔からは想像もできない
by 花火師 (2010-10-01 21:58)
こんばんは!nice!&ご来訪有難うございます。
by シラネアオイ (2010-10-01 23:28)
英語活動を小学校に導入した目的を
ちょっと深読みしてみると
いろいろ見えてくるかもしれません。
by 蕪 (2010-10-02 03:10)
◆し~さんへ
ALTは異文化で育った人たちですが、JTEさんは違いますよね。JTEさんに期待されるのはネイティブな発音とコミュニケーションの練習、かんと思っています。
by HIROMI (2010-10-02 06:51)
◆はくちゃんへ
おいでいただきありがとうございます。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
by HIROMI (2010-10-02 06:52)
◆花火師さんへ
中学英語とはねらいが違うのですが、ついに英語が小学校にまで降りてきたという感じですね。
by HIROMI (2010-10-02 06:53)
◆シラネアオイさんへ
ようこそ!おいでいただきありがとうございます。
by HIROMI (2010-10-02 06:54)
◆蕪さんへ
その主なねらいは、コミュニケーションの意欲を高めること、言語や文化に対する理解を深めることですね。さて、これを深読み…つらつらと考えてみます♪
by HIROMI (2010-10-02 06:58)
あ、塾の先生は小学校の先生に向きません、一般的には。
意欲のある数人を相手にすればいい塾の先生は、小学校では厳しいんですよ。
具体的には言えませんが、トラブルを何回も聞きますから。
by ナツパパ (2010-10-02 21:33)
私が大学生の頃(かなり昔です)、小学校5年生の子の
家庭教師を頼まれて「英語も教えて欲しい」と言われました。
受験目的ではなく「楽しくお勉強してくれたら。。。」ということ
だったので英語の歌なんか歌ってましたよ。
あれでよかったのか。。。(大汗)
by piano (2010-10-02 21:56)
◆ナツパパさんへ
その気はないのに、塾と学校は対立ムードになったりしますね。そういう必要、ないのに。どちらにも見習うべき事はあると思います。
by HIROMI (2010-10-02 23:30)
◆pianoさんへ
pianoさんはそのころからずっと英語が堪能だったのですね。英語を楽しむには歌がとっても有効だと思いました。今、英語集会の計画などをしていて、「ミッキーマウスマーチ」や「崖の上のポニョ」を英語で歌ったりして楽しんでいます。英語はまず耳から、らしいです。
by HIROMI (2010-10-02 23:31)
そのALTがいくつかの自治体で派遣契約になっているため、現場の教員との打ち合わせが派遣労働法に抵触するため御法度というのは多分ご存知ないでしょう。JTEがALTに何か指導的なことを言うのも厳密には違法ということで、JTEはどんなに生徒が困ってもただ黙って見てるだけというアホウなことが現実に起きてるんです。具体的には千葉で。現実はかくもメチャクチャなんです。
まあ、現役の英語教員として一つだけ断言しておきたいのは、外国語をモノにするには、いつか必ず地道に努力(毎日何時間も机に向かうとか、繰り返しトレーニングをするとか)しないと伸びない時が来るということです。これは不可避です。英語がまあまあ使えるようになるかどうか、一番の分かれ目はそこです。
早期教育をしようがしまいが、海外在住経験があろうがなかろうが、楽しく学ぼうが学ぶまいが、文法訳読から入ろうがオーラルから入ろうが、そこを乗り越えなければ結局モノにはなりません。海外在住経験もなく、会社で強要されたから仕方なく英語のトレーニングを始めた会社員が案外モノになっちゃうのは、たぶん受験で地道に勉強することを経験しているからでしょう。
by shira (2010-10-02 23:39)
◆shiraさんへ
shiraさんの意見を聞いて、ちょっと安心しました。
なるほど、集中して覚えるんですね。
車の運転と同じで、覚えたらすぐ使う環境にないと、だめなのかもなと思っています。それを考えたら、楽天のように英語でないと駄目、にしたらみんな上達しますよね。
by HIROMI (2010-10-02 23:49)
授業前に授業の準備として打ち合わせる時間も十分にとれないなんて・・・しかもそれが、↑法律で本当はダメ?そんな~!
ドイツの学校の外国語教育と制度的にも授業のやり方もあまりにも違うのですが、根本的に外国語をどういう教科として考えているかが全然違っているような。
こちらは小学校3年生から英語は全て英語で授業します。ネイティヴじゃないドイツ人の先生も英語で授業してます。6年生からは理科も社会も英語でやるクラスがあります。それを選択した場合、理科の先生も社会の先生もドイツ人ですが英語を話してます。こちらの授業はディスカッション形式で、生徒は発言しないといい成績がもらえませんから、拙い英語でも頑張って発言します。教科書も英語で書かれてるし、テストは英語で書かなきゃなりません。だから、読むのも書くのも話すのも聞くのも全て英語です。
授業で何していいか分からないことがあるのは日常茶飯事ですが、実際に外国でその外国語を使うときにはそういうことが多々起こりますから、そのトレーニングとして授業でもそれを再現し、生徒に自分でそれを乗り越えさせます。
先生も母国語を使わずに授業するのですから、その準備は大変なものですね。でも、一人で全部授業できるという最大のメリットがあります。
めぎも一人で授業しています。外国人の先生もある一定の学歴や資格を有していれば正規に雇ってきちんとした待遇をして授業を全部任せるところ、この国は懐が深いなあと感心すると共に、使える外国語教育への真剣な心意気が感じられます。
ちなみに日本人のアシスタントを使ったこともありますが、綿密に打ち合わせした上で、授業を一クラスお任せしました。時間外労働でしたが、生徒たちのことを思えばそれが絶対に必要だったと感じてます。
by めぎ (2010-10-03 20:07)
◆めぎさんへ
ドイツのことをしっかり教えてくださってありがとうございます。
日本の英語教育も、やっとコミュニケーション中心になってきました。それでもまだまだペーパーテストの成績で評価が決まるという部分がありますが。
我々の世代は、カタカナ英語発音でつっぱしってしまった感がありますから、発音がへたくそなのは分かるのですが、ネイティブな発音でなければ聞かせないでくれ的な考え方がいま上の方から降りてきています。なんだか凹みますよね。
しかし、どういうやり方が、子どもが将来英語を使えるようにするのかは真剣に考えていかなければならないし、教師は努力し続けなければならないと思います。
by HIROMI (2010-10-03 21:04)